産後に歩けなくなった！それは恥骨結合離開かも
・出産したら、歩くことができなくなった
・恥骨の痛みで、日常生活が困難になった
・赤ちゃんを抱きあげることができない
産後にこのような症状がある場合、それは「恥骨結合離開」かもしれません。
恥骨結合離開とは？
恥骨結合離開とは、左右の恥骨を結ぶ恥骨結合という靭帯が損傷し、強い痛みを伴う症状です。
交通事故などで恥骨結合離開になってしまう場合がありますが、妊娠・出産でも恥骨結合離開になることがあります。
妊娠・出産での恥骨結合離開の症例数はかなり少ないですが、昔も今も患者は一定数いるのが現状です。
恥骨結合離開になると、恥骨付近に力を入れるだけで激しい痛みがあり、歩く、起き上がる、物を持ち上げる、といった日常の動作が満足にできなくなります。
恥骨結合離開の治療方法としては特になく、ベルトで恥骨を固定して自然治癒を待つのが一般的です。
出産時の恥骨結合離開の辛さ
出産をきっかけに恥骨結合離開になってしまったら、ママたちにとって辛い状況が待っています。
恥骨周辺の激しい痛み
まず第一に、恥骨の痛みです。日常生活を送ってる上で恥骨を気にすることはほとんどありませんが、起き上がる、物を持ち上げる、歩く、といった動作には恥骨に力が加わります。
左右の恥骨が開いてしまうと、これらの動作をするときにビキンッと激しい痛みがあり、動かすことができないのです。
また、寝返りなどのふとした動作でも痛みを感じることが多く、痛みを我慢しながら生活することになります。
痛み止めの薬や下剤を飲むことで、痛みは軽減しますが、離開の重症度によってはあまり痛み止めの効果を感じられません。
赤ちゃんのお世話ができないというストレス
赤ちゃんを抱きあげたり、抱っこをすることで恥骨に負荷がかかるため、恥骨結合離開になると赤ちゃんのお世話を満足にすることができません。
これは、産後の赤ちゃんのお世話を妊娠中から思い描き、楽しみにしているママにとっては大変酷な状況です。
中には、授乳すらできないママもいます。
ただでさえ、産後はホルモンバランスが乱れて感情が抑えきれなくなってしまういますが、こういった赤ちゃんとのふれあいができない状況とホルモンバランスの乱れが相まって強いストレスを感じてしまいます。
自分の身の周りのことが満足にできない情けなさ
起き上がること、歩くことが困難であるため、起きてから洗面所へ行くこともトイレにいくことも一人では困難な場合があります。
部屋を移動する際に介助してもらう必要があったり、車いすや長い時間をかけて自力で歩いたり。
排泄のときはズボンやパンツを一人で降ろすことができなかったり、お風呂に介助が必要だったり。
産後は赤ちゃんのお世話で奮闘しているはずだったのに、自分のことすら１人で満足にすることができない情けなさを感じてしまいます。
恥骨結合離開に関する情報が得られない先々への不安
恥骨結合離開は症例数としては少なく、数百から数千の出産で１例あるかという確率です。
それがゆえに、ネット上にある情報は限られており、どうやって治すのか、自分が今後どのような状況になるのか、歩けるようになるのか、という先々への不安が押し寄せます。
中には痛みの原因が恥骨結合離開であるということすら分からず不安に思っている人もいるかもしれません。
痛みの原因はなんなのか、いつ歩けるようになるのか、どのように治すのか、そういった知りたい情報がないということに不安になってしまうのです。
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